没後70年 広田百豊展-伝統をこえて- ~ 加賀市美術館
広田百豊 ひろたひゃっぽう (1876-1955)は加賀市出身の近代日本画家です。
京都画壇を代表する日本画の巨匠、 竹内栖鳳 たけうちせいほう に師事し、明治44年(1911年)には文部省展覧会(文展)に「厩」図を出品。文部大臣褒状を受け、以来5年間連続出品・入選をくりかえし、次第にその名を高めていきました。大正7年(1918年)、文展改組にともない同志とともに離脱し日本自由画壇を創設、大正11年(1922年)にはヨーロッパに渡って諸国の文化に触れ、多くのスケッチを描いています。
美人や鳥獣、自然の景物などを得意としましたが、特に朴訥とした田舎の風景や農婦に目を向けた作品はそれまでの日本画の型から脱したもので、見る者に新鮮な印象を与えます。
百豊の没後70年にあたり、彼の画業を作品と資料でふりかえります。
「灰庵晩秋之図」や「雄姿千年」、「和州巡遊帖」など当館初公開となる作品をはじめ、百豊が師栖鳳から直接譲られたと伝わる「兎と亀」は、栖鳳と百豊の師資相承を物語る貴重な資料として特に注目されます。
伝統画法を余すことなく吸収しながら伝統をこえて独自の様式を築き、近代日本画壇に新風を吹き込んだ百豊の作品世界をお楽しみください。
【開催期間】
2025年7月26日(土) ~ 8月31日(日)
※祝日を除く火曜日休館
【時 間】
10:00~18:00(入館は17:30まで)
【料 金】
一般400円、高齢者(75歳以上)200円、
高校生以下無料・障がい者の方及び付添1名まで無料
(加賀市美術館名品展も併せてご覧いただけます)
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