2025年度夏期企画展~九谷焼窯跡展示館~
九谷焼窯跡展示館 令和7年度 夏期企画展
近代九谷の名工たち 文様採集 ~再興九谷・江沼諸窯の作品より~
【開催期間】令和7年7月9日(水)~同年10月13日(月)
「文様」と聞いて、皆さんはどのようなものをイメージしますか?自然界に存在する具体的な
ものをモチーフにしたと考えられるものから、直線や曲線を組み合わせた抽象的なもの、「青海波」や「唐草」のような、いわゆる伝統文様と呼ばれるものから近現代になって新たに考案されたものなど、私たちの暮らしの中には様々な文様が存在しています。
それらは単なる「装飾」にとどまらずデザインの一部として、表現者の個性や想いを表したり見る人の感情に影響を及ぼすような「機能」を持っていたりもします。
その起源はとても古いと考えられ、恐らくは人類史の中で語られるものでしょう。我が国でも、縄文時代にはすでに独創的な文様を施された世界に類を見ない土器が制作されていました。その文様か、今はもう正確に知る術はありませんが、「自分たちの作りだすものに文様を施す」-
その精神は後世様々なもの作りの分野に受け継がれました。「九谷焼」もそのひとつです。「古九谷」から現代の作家にいたるまで、伝統文様の組合せとバリエーションの展開、そして新たな文様の創出を目指して研鑽を重ねてきました。
今回の展示が身の回りの文様の存在に、より親しむきっかけとなれば幸いです。それは文様という言葉で表された、私たちの住むこの世界の表現なのかもしれません。
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